NY株見通し-引き続き軟調か ミシガン大1年先期待インフレ率に注目

 今晩のNY市場は引き続き軟調か。昨日は金融引き締め長期化への警戒感や景気後退懸念が重しとなったほか、大型買収が嫌気されたアドビの急落も嫌気され主要3指数がそろって反落した。ハイテク株の重しとなった。週初からの下落率は、ダウ平均が3.7%、S&P500が4.1%、ナスダック総合が4.6%となり、3指数がそろって大幅反落ペーストなった。引け後の動きでは、マクロ経済環境の悪化を理由に通期業績見通しを取り下げたフェデックスが時間外で16%超の急落となった。週末の取引となる今晩は、週初からの大幅安の反動高が期待されるものの、金融引き締め策の長期化見通しや、利上げによる景気減速懸念が引き続き上値圧迫要因となることが予想されるほか、フェデックスの見通し取り下げも投資家心理を悪化させそうだ。S&P500が心理的節目として意識される3900ポイントを明確に割り込む動きとなれば、6月中旬の年初来安値(3636ポイント)を再度試す動きが強まることに要警戒か。経済指標では、米連邦準備理事会(FRB)が注目する9月ミシガン大1年先期待インフレ率速報値にも要注目。

 今晩の米経済指標・イベントは9月ミシガン大消費者信頼感指数、同1年先期待インフレ率速報など。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:9月16日、14:00)
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