NY株見通しー堅調か FOMCでの利上げ幅とその後の利上げ見通しに注目

 今晩のNY市場は堅調か。昨日はウォルマートの利益警告を受けて消費関連株が下落し、ダウ平均とS&P500が反落し、ナスダック総合は3日続落となった。ただ、7月月初来ではダウ平均が3.20%高、S&P500が3.58%高、ナスダック総合が4.84%高となり、6月安値からの反発トレンドが続いている。
 
 引け後の動きでは、決算を発表したアルファベットが4.87%高、マイクロソフトが3.97%高とともに大幅高となった。今晩の取引ではアルファベットやマイクロソフトの上昇が見込まれ、堅調な展開が予想されるが、午後に結果が公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ幅や、今後の利下げペースの見通しが焦点となる。利下げ幅は、強い6月消費者物価指数(CPI)を受けて1.00%の大幅利上げ観測が強まったものの、その後複数のFRB高官が1%の利上げを支持しないととしたことや、足もとの経済指標に弱いものが多いことなどで市場では0.75%の利上げが予想されており、予想通りとなれば無風通過となる。今後の利上げペースについては、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の記者会見に注目が集まる。

 今晩の米経済指標・イベントはFOMC結果公表、パウエルFRB議長記者会見のほか、MBA住宅ローン申請指数、6月耐久財受注など。企業決算は寄り前にボーイング、ブリストルマイヤーズ、引け後にメタ・プラットフォームズ、クアルコム、エッツィ、フォードなどが発表予定。(執筆:7月27日、14:00)

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