NY株見通し-ハイテク株を中心に軟調な展開か

 今晩のNY市場は軟調な展開か。昨日は弱い経済指標を受けて軟調にスタートしたものの、決算が好感されたテスラが大幅高となったほか、ECBの大幅利上げを受けたドル安や、米長期金利の低下も追い風となり主要3指数がそろって3日続伸して終了した。週初からの上昇率は、ナスダック総合が5.30%高となり、S&P500とダウ平均もそれぞれ3.51%高、2.39%高となった。引け後の動きでは、SNSのスナップが時間外で26%安と急落。第2四半期の売上高が予想を下回り、赤字が予想を上回ったほか、第3四半期の見通しを公表しなかったことも嫌気された。スナップの急落を受けてメタ・プラットフォームズとピンタレストが時間外で4-5%下落し、アルファベットも3%近く下落した。週末の取引となる今晩は、週初からの上昇で目先の利益確定売りが強まることが予想されるほか、SNS関連銘柄の下落も予想され、ハイテク株を中心に軟調な展開か。足もとでは弱い経済指標の発表が続いており、リセッション入りへの警戒感も重しとなりそうだ。

 今晩の米経済指標・イベントは7月S&Pグローバル製造業・サービス業PMI速報値など。企業決算は寄り前にシュルンベルジェ、ベライゾン、アメリカン・エキスプレス、ツイッターなどが発表予定。(執筆:7月22日、14:00)
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