NY株見通し-神経質な展開か 経済指標は新規失業保険申請件数など

 今晩のNY市場は神経質な展開か。昨日は米国株が6月にボトムアウトしたとの見方や、7月米連邦公開市場委員会(FOMC)での大幅利上げ観測が和らいだことなどが支援となる中、決算が好感されたネットフリックスの上昇や米政府の支援策を好感した半導体株の上昇が相場をけん引し、主要3指数がそろって続伸した。ハイテク株主体のナスダック総合は1.58%高と大幅続伸し、週初来では3.89%高となり、ダウ平均とS&P500もそれぞれ週初から1.87%高、2.50%高となった。引け後の動きでは、売上高が予想を下回ったものの、調整後一株当たり利益が市場予想を上回ったテスラが時間外で1%超上昇した一方、決算が予想を下回ったユナイテッド航空が時間外で7%超下落し、10億ドルの増資を発表したカーニバルも9%超下落した。今晩は神経質な展開か。主要3指数がそろって週初から一定程度上昇したことや、ユナイテッド航空の下落が見込まれることで上値の重い展開が予想される中、足もとの景気動向や7月FOCMでの利上げ幅の見通しを巡り、新規失業保険申請件数などの経済指標に要注目か。

 今晩の米経済指標・イベントは新規失業保険申請件数のほか、7月フィラデルフィア連銀業況指数、6月景気先行指数など。企業決算は寄り前にダウ・インク、ユニオン・パシフィック、トラベラーズ、AT&T、引け後にPPGなどが発表予定。(執筆:7月21日、14:00)
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