NY株見通し-神経質な展開か 9月PPI、FOMC議事要旨に注目

 今晩のNY市場は神経質な展開か。昨日はダウ平均が5日ぶりに小幅反発したものの、S&P500とナスダック総合はそれぞれ0.65%安、1.10%安とともに5日続落した。米10年債利回りが先週末の3.88%台から一時4%を上回り、3.94%台に上昇したことや、今週発表される米9月消費者物価指数(CPI)などの経済指標や大手金融機関の第3四半期決算発表への警戒感も重しとなった。今晩の取引では、今後の金融政策の見通しを巡り、寄り前に発表される米9月生産者物価指数 (PPI)と午後に公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨に注目が集まる。9月PPIは前月比+0.2%と8月分の-0.1%から上昇が見込まれ、前年比では8月の+8.7%から+8.4%へ鈍化が予想されている。翌日には米9月消費者物価指数(CPI)の発表を控えており、PPIが予想以上に強い結果となれば、CPIの上振れへの警戒感が高まることに要警戒か。FOMC議事要旨では、3会合連続で通常の3倍の幅の0.75%の利上げを決定した議論の内容が注目される。

 今晩の米経済指標は9月PPI、FOMC議事要旨のほか、MBA住宅ローン申請指数、米10年債入札さど。バー米連邦準備理事会(FRB)副議長やカシュカリ米ミネアポリス連銀総裁発言も予定されている。企業決算は寄り前にペプシコが第3四半期決算を発表する。(執筆:10月12日、14:00)
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