NY株見通し-今週は米10月CPIなどの経済指標と米中間選挙に注目

 今週のNY市場では先行きの利上げ見通しを巡り米10月消費者物価指数(CPI)が注目されるほか、米中間選挙の結果も焦点となりそうだ。先週はFOMC声明で将来の政策変更の可能性が示唆されたものの、パウエルFRB議長の発言を受けてターミナルレートの見通しが上昇した。12月のFOMCでの0.50%の利上げ見通しはやや後退し、5会合連続での0.75%の利上げ見通しがより高まった。10日に発表される10月CPIが引き続き高い伸びとなれば、12月FOMCでの0.75%の利上げ見通しや、利上げの長期化見通しが一段と高まることが警戒される。8日投開票の中間選挙では民主党が上下両院で敗北した場合、政策運営が難航する可能性が嫌気されそうだ。今週の米経済指標・イベントは10月CPIのほか、パウエルFRB議長が注目する11月ミシガン大消費者信頼感指数・期待インフレ率速報値や10月NFIB中小企業楽観度指数、MBA住宅ローン申請指数、9月卸売在庫、新規失業保険申請件数など。ウォラーFRB理事、ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁などFRB高官の講演も多数予定されている。決算発表はアクティビジョン・ブリザード、デュポン・ド・ヌムール、ウォルト・ディズニー、オキシデンタル・ペトロリアム、D.R.ホートン、ウィン・リゾーツ、ラルフ・ローレン、タペストリーなどS&P500採用の32銘柄が発表予定。

 今晩の米経済指標・イベントは10月雇用傾向指数、9月消費者信用残高など。企業決算は寄り前にバイアトリス 引け後にテイクツー・インタラクティブ、アクティビジョン・ブリザードなどが発表予定。(執筆:11月7日、14:00)
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