NY株見通し-今週は利上げ見通しを巡り米11月PPIなどの経済指標に注目

 今週のNY市場は神経質な展開か。先週はパウエルFRB議長が12月FOMCで利上げペースの減速を示唆したことが好感され主要3指数がそろって2週続伸した。ダウ平均は年初来の下落率を5.3%安に縮小し、S&P500とナスダック総合もそれぞれ14.6%安、26.7%安に縮小。年初来安値からの上昇率は、ダウ平均が19.9%、S&P500が13.8%、ナスダック総合が11.0%となった。今週は12月米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げペース減速見通しが引き続き下値支援となることが期待される中、2023年の利上げペースや景気後退の程度の見通しを巡り、経済指標に注目する展開か。経済指標は5日に10月製造業新規受注、11月ISM非製造業PMI、8日に新規失業保険申請件数、9日に11月生産者物価指数(PPI)、12月ミシガン大消費者信頼感指数、同1年先・5年先期待インフレ率速報値など。企業決算はオラクル、ブラウン・フォーマン、キャンベル・スープ、コストコ・ホールセール、ブロードコムなどS&P500の7銘柄が発表予定。

 今晩の米経済指標は11月ISM非製造業PMI、10月製造業新規受注など。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:12月5日、14:00)
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