NY株見通し-今週は米10月PPI、FRB高官発言、小売り・半導体株の決算に注目

 今週のNY市場は引き続き堅調か。先週は米中間選挙の結果の不透明感や、暗号資産価格の大幅下落があったものの、米10月消費者物価指数(CPI)が予想を下回る伸びとなったことで12月米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.75%の利上げ見通しが大きく後退し、主要3指数がそろって大幅に反発した。ダウ平均は8月高値まで404ドル(1.2%)に迫り、S&P500は中期トレンドラインの100日移動平均線を2カ月ぶりに上回った。年初から最も大きく下落したナスダック総合も2カ月ぶりに短期トレンドラインの50日移動平均線を上回った。今週は与党民主党が上院で多数派を維持し、下院が接戦となっていることで選挙結果を巡る不透明感が重しとなる一方、利上げ減速見通しを受けた米景気のソフト・ランディング期待や金利低下傾向が引き続き株式市場の支援となりそうだ。経済指標ではインフレ動向を巡り、15日に発表される10月生産者物価指数(PPI)が注目されるほか、11月NY連銀製造業業況指数、10月小売売上高、10月住宅着工件数、10月中古住宅販売件数なども発表される。このほか、ブレイナード米連邦準備理事会(FRB)副議長などFRB高官の発言も多数予定されている。企業決算は小売りのホーム・デポ、ロウズ、ウォルマート、ターゲット、ロス・ストアーズや、半導体のエヌビディア、アプライド・マテリアルズなどS&P500の15銘柄が発表予定。

 今晩の米経済指標・イベントはブレイナードFRB副議長講演など。企業決算は寄り前にタイソン・フーズが発表予定。(執筆:11月14日、14:00)
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