NY株見通し-神経質な展開か 経済指標やFRB高官発言に注目

 今晩のNY市場は神経質な展開か。昨日は8月ADP民間部門雇用者数や9月ISM非製造業総合指数(PMI)が市場予想を上回り長期金利が上昇したことで、週初から大幅高となった主要3指数がそろって3日ぶりに反落した。ただ、ダウ平均は430ドル安まで下落後、終盤に138ドル高まで反発し、S&P500とナスダック総合も下落幅を大きく縮小して終了した。今晩の取引では、9月の大幅安からの反発期待や、年末の株高アノマリーが引き続き下値支援となることが期待される一方、週末7日の米9月雇用統計の発表を控えた様子見姿勢や、高金利政策の長期化による景気後退(リセッション)懸念が上値圧迫要因となりそうだ。発表される経済指標や長期金利の動向、金融当局者の発言などをにらんだ神経質な展開が予想される。

 今晩の米経済指標は新規失業保険申請件数など。クック米連邦準備理事会(FRB)理事やメスター米クリーブランド連銀総裁、エバンズ米シカゴ連銀総裁、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁のあいさつや講演も予定されている。企業決算は寄り前にマコーミック、コナグラ・ブランズ、コンステレーション・ブランズが発表予定。(執筆:10月6日、14:00)
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