NY株見通し-上値の重い展開か 経済指標や要人発言に注目

 今晩のNY市場は上値の重い展開か。昨日は米11月小売売上高が予想以上に悪化したことで景気後退(リセッション)懸念が強まりダウ平均、S&P500、ナスダック総合がそろって2-3%安の大幅続落となった。ダウ平均は週初来で274ドル安(-0.82%)、S&P500とナスダック総合もそれぞれ0.98%安、1.76%安となり、2週続落ペースとなった。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)ではFF金利の誘導目標が3.75-4.00%から4.25-4.50%へと0.50%引き上げられ、メンバーの金利予想では2023年末に5.00-5.25%に引き上げられる見通しが示された。今晩の取引でも利上げの長期化見通しや、景気後退懸念を背景に引き続き上値の重い展開か。経済指標や金融当局者の発言を睨んだ神経質な展開となりそうだ。

 今晩の米経済指標・イベントは12月製造業・サービス業・総合PMI速報値など。要人発言は、デイリー米サンフランシスコ連銀総裁など。企業決算は寄り前にアクセンチュア、ダーデン・レストランツが発表予定。(執筆:12月16日、14:00)
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