NY株見通し-今週は11月消費者物価、FOMCに注目

 今週のNY市場はFOMCに注目。先週は米11月ISM非製造業PMIや米11月生産者物価指数(PPI)が予想を上回ったことで米連邦準備理事会(FRB)による利上げ長期化見通しが強まり、主要3指数がそろって3週ぶりに反落した。今週は足もとのインフレ動向を巡り、13日に発表される米11月消費者物価指数(CPI)に注目が集まるほか、翌日に結果が公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)が最大の焦点となりそうだ。FOMCでは利上げ幅が0.50%と4会合連続での0.75%の利上げから利上げのスローダウンが予想されている一方、これまでのパウエルFRB議長などの発言などで利上げの長期化見通しが強まっており、同時に公表されるFOMCメンバーのFF金利見通し(ドット・プロット)や、パウエルFRB議長の会見での発言に注目が集まる。利上げの最終到達地点(ターミナルレート)が予想以上に上昇すれば、景気後退懸念が一段と強まることが警戒される。今週の経済指標・イベントは11月CPI、FOMCのほか、12月NY連銀製造業業況指数、新規失業保険申請件数、11月小売売上高、12月S&Pグローバル製造業・サービス業・総合PMI速報値など。企業決算はオラクル、レナー、アドビ、アクセンチュアなどS&P500の6銘柄が発表予定。

 今晩の米経済指標・イベントは米10年債入札、11月財政収支など。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:12月12日、14:00)

(関口)
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