NY株見通し-11月生産者物価指数(PPI)などの経済指標に注目

 今晩のNY市場は経済指標に注目。昨日は足もと続落からの反発が期待されるなか、継続失業保険受給総数が1月以来の水準に増加し、積極的な引き締めへの警戒感がやや和らいだことで年初から大きく下落した銘柄を中心に買い戻しが強まった。ダウ平均は前日のほぼ横ばいから183.56ドル高と上昇に転じ、S&P500は0.75%高と6日ぶりに反発。ハイテク株主体のナスダック総合も1.13%高と5日ぶりに反発した。ただ、週初からでは、ダウ平均が1.88%安、S&P500が2.66%安、ナスダック総合が3.31%安とそろって3週ぶりの大幅反落ペースとなった。今晩の取引では金融政策の見通しを巡り寄り前に発表される11月生産者物価指数(PPI)や寄り後に発表される12月ミシガン大消費者信頼感指数速報値、同 1年先・5年先期待インフレ率速報値が焦点となりそうだ。来週13-14日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)では0.50%の利上げが見込まれ、4会合連続での0.75%の利上げからスローダウンが予想されているが、2023年の利上げペースを巡り、同時に公表されるFOMCメンバーのFF金利見通しが注目される。PPIや期待インフレ率が強い結果となれば利上げの長期化見通しが強まることに要警戒か。

 今晩の米経済指標・イベントは11月生産者物価指数(PPI)、12月ミシガン大消費者信頼感指数速報値、同1年先・5年先期待インフレ率速報値のほか、10月卸売在庫など。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:12月9日、14:00)
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