NY株見通し-週末発表の11月PPIなどを控え上値の重い展開か

 今晩のNY市場は上値の重い展開か。昨日は足もとで発表された経済指標が予想を上回る強い結果となったことで利上げの長期化見通しが強まる中、パラマウント・グローバルの見通し下方修正やモルガン・スタンレーのレイオフ発表に加え、JPモルガン・チェースのダイモンCEOがリセッション入りの可能性に言及したことで米国経済のソフトランディング期待が一段と後退した。ダウ平均は2日続落し、S&P500とナスダック総合もそれぞれ4日続落、3日続落となった。週初からではダウ平均が2.42%安、S&P500が3.20%安、ナスダック総合が3.90%安とそろって3週ぶりの反落ペースとなった。今晩の取引では週初からの大幅安の反動高が期待されるものの、利上げ長期化による景気後退懸念が引き続き上値の圧迫要因か。週末9日の11月生産者物価指数(PPI)、12月ミシガン大消費者信頼感指数、同1年先・5年先期待インフレ率速報値の発表を控えて様子見姿勢が強まることも予想され、上値の重い展開となりそうだ。

 今晩の米経済指標・イベントはMBA住宅ローン申請指数、10月消費者信用残高など。企業決算は寄り前にブラウン・フォーマン、 キャンベル・スープ、引け後にコストコ・ホールセールが発表予定。(執筆:12月7日、14:00)
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