NY株見通し-上値の重い展開か 経済指標は10月貿易収支など
今晩のNY市場は上値の重い展開か。昨日は米11月ISM非製造業総合指数(PMI)が市場予想を上回る強い結果となったことで、主要3指数がそろって下落。利上げの長期化見通しを背景に米10年債利回りが上昇したことで、ハイテク株主体のナスダック総合はダウ平均、S&P500をアンダーパフォームした。先行きの金融政策の見通しについては、利上げの最終到達地点の水準が高まったものの、CMEのフェド・ウォッチが示す12月13-14日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.50%の利上げ確率は先週末の78%から5日は79%へとわずかに上昇した。市場では依然として12月FOMCでの利上げペースのスローダウンが予想されている。今晩の取引では昨日の大幅安の反動や、12月FOMCでの利上げスローダウン期待などを背景に底堅い展開が期待される一方、利上げの長期化見通しや、週末9日発表の11月生産者物価指数(PPI)、12月ミシガン大消費者信頼感指数、同1年先・5年先期待インフレ率速報値を控えた様子見姿勢などで上値の重い展開となりそうだ。
今晩の米経済指標・イベントは10月貿易収支など。企業決算は寄り前にオートゾーンが発表予定。(執筆:12月6日、14:00)
今晩の米経済指標・イベントは10月貿易収支など。企業決算は寄り前にオートゾーンが発表予定。(執筆:12月6日、14:00)