NY株見通し-堅調か 経済指標は11月中古住宅販売件数など

 今晩のNY市場は堅調か。昨日は主要3指数がそろって5日ぶりに反発した。日銀の金融緩和策修正を受けた長期金利の上昇が嫌気されて軟調にスタートしたものの、前日まで下落が続いたことで景気敏感株を中心に押し目買いが強まった。ダウ平均は108ドル安まで下落後、92.20ドル高(+0.28%)で終了し、S&P500も0.58%安まで下落後、0.10%高で終了。ハイテク株主体のナスダック総合も0.01%高とわずかながらプラス圏で終了した。引け後の動きでは、9-11月期の売上高と利益が予想を上回ったナイキが時間外で12%超上昇し、フェデックスも決算や見通しが好感され時間外で約3%上昇した。

 今晩は堅調な展開か。米連邦準備理事会(FRB)を始め、欧州中央銀行(ECB)、イングランド銀行(BOE)、日銀の主要中銀のタカ派姿勢を受けた金利上昇がおおむね株価に織り込まれつつあることや、昨日引け後に発表されたナイキの決算が予想を大きく上回り、株価の大幅高が見込まれることも支援となりそうだ。

 今晩の米経済指標はMBA住宅ローン申請指数、12月消費者信頼感指数、11月中古住宅販売件数など。企業決算は寄り前にシンタス、引け後にナイキ、フェデックスが発表予定。(執筆:12月21日、14:00)
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