ニューヨーク外国為替市場概況・27日 ドル円、3日続伸

 27日のニューヨーク外国為替市場でドル円は3日続伸。終値は133.49円と前営業日NY終値(132.88円)と比べて61銭程度のドル高水準だった。英国市場が休場で商いは低調だったが、米10年債利回りが3.85%台まで上昇したことなどを手掛かりに円売り・ドル買いが進んだ。23時30分前には一時133.60円と日通し高値を更新し、その後の下押しも133.18円付近にとどまった。
 この日発表の11月米卸売在庫が前月比1.0%上昇と予想の0.4%上昇を上回り、10月米ケース・シラー住宅価格指数が前年比8.6%上昇と予想の8.0%上昇より強い内容となったことも相場を下支えした。

 ユーロドルは小幅ながら3日続伸。終値は1.0640ドルと前営業日NY終値(1.0637ドル)と比べて0.0003ドル程度のユーロ高水準だった。米長期金利が大幅に上昇したことでユーロ売り・ドル買いが先行。23時30分前に一時1.0612ドルと日通し安値を付けた。ただ、前日の安値1.0604ドルが目先サポートとして働くと買い戻しが入り上げに転じた。
 もっとも、NY市場に限れば大きな方向感は出なかった。市場では「英国勢と同様に4連休を取っているNY勢も多く、商いは低調だった」との声が聞かれた。

 ユーロ円も3日続伸。終値は142.03円と前営業日NY終値(141.35円)と比べて68銭程度のユーロ高水準。欧州時間に一時142.27円と日通し高値を付けたものの、NY時間に入ると141.56円付近まで下押しした。ただ、ドル円の上昇につれた買いも入ったため、下値は限定的だった。

本日の参考レンジ
ドル円:132.64円 - 133.60円
ユーロドル:1.0612ドル - 1.0669ドル
ユーロ円:141.14円 - 142.27円

※前営業日のNY終値は電子ブローキングも含む参考水準となります。

(中村)
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