NYマーケットダイジェスト・30日 株安・金利上昇・ドル安・円高
(30日終値)
ドル・円相場:1ドル=131.12円(前営業日比▲1.91円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=140.41円(▲1.43円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0705ドル(△0.0044ドル)
ダウ工業株30種平均:33147.25ドル(▲73.55ドル)
ナスダック総合株価指数:10466.48(▲11.61)
10年物米国債利回り:3.87%(△0.05%)
WTI原油先物2月限:1バレル=80.26ドル(△1.86ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=1826.2ドル(△0.2ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
12月米シカゴ購買部協会景気指数 44.9 37.2
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は続落。米長期金利の上昇に伴う円売り・ドル買いが出ると一時132.33円付近まで下げ幅を縮める場面もあったが、戻りは鈍かった。
「日銀は1月17-18日の金融政策決定会合で、物価見通しの上方修正を検討。政府・日銀が目標とする2%に近い水準で物価が高止まりすることになり、緩和修正への圧力がさらに増す可能性がある」との日経記事をきっかけに全般円買いが活発化。21日の安値131.50円を下抜けて一時130.78円まで下げ足を速めた。
ただ、20日のYCCショック時の安値130.58円がサポートとして働くと買い戻しが優勢となり、131円台前半まで下げ渋った。
・ユーロドルは続伸。米10年債利回りは一時3.90%台まで上昇したものの、欧州中央銀行(ECB)による大幅利上げ継続が意識されたことからユーロ高・ドル安が進行。「昨年末のロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングにかけてはドル売り意欲が強かったこともあって、思惑的なドル売りが出やすかった」との声も聞かれ、一時1.0713ドルと15日以来約2週間ぶりの高値を更新した。ドル円の大幅下落に伴うユーロ買い・ドル売りも入った。
・ユーロ円は続落。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、しばらくは方向感が出なかったが、「日銀は次回会合で物価見通しを引き上げる公算」との観測報道をきっかけに円高が進んだ。4時過ぎには一時140.00円と日通し安値を更新した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は反落。新型コロナウイルスの感染が再拡大している中国経済の減速を巡る懸念から、売りが優勢となった。米長期金利の上昇を受けて高PER(株価収益率)のハイテク株が売られたことも相場の押し下げ要因となり、一時370ドル超下げた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も反落。
・米国債券相場で長期ゾーンは反落。ECBによる大幅利上げ継続が意識される中、欧州債相場が下落すると米国債にも売りが波及した。市場では「米国のインフレはピークアウトしたとみられるが、米連邦準備理事会(FRB)が来年も利上げを続けるとの見方は根強い」との声も聞かれた。なお、この日は短縮取引だった。
・原油先物相場は4日ぶりに反発。西側諸国による追加制裁がロシアの原油供給停滞を招くとの見方が買い材料となった。対ユーロや円など主要通貨に対してドル安が進んだことも、ドル建て原油価格の換算値を押し上げる要因となった。
・金先物相場は小動き。年最終取引日で債券市場が短縮取引となるなど、米市場は実質的に休暇モード。金相場もポジション調整中心で、明確なトレンドをともなわない動きだった。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=131.12円(前営業日比▲1.91円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=140.41円(▲1.43円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0705ドル(△0.0044ドル)
ダウ工業株30種平均:33147.25ドル(▲73.55ドル)
ナスダック総合株価指数:10466.48(▲11.61)
10年物米国債利回り:3.87%(△0.05%)
WTI原油先物2月限:1バレル=80.26ドル(△1.86ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=1826.2ドル(△0.2ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
12月米シカゴ購買部協会景気指数 44.9 37.2
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は続落。米長期金利の上昇に伴う円売り・ドル買いが出ると一時132.33円付近まで下げ幅を縮める場面もあったが、戻りは鈍かった。
「日銀は1月17-18日の金融政策決定会合で、物価見通しの上方修正を検討。政府・日銀が目標とする2%に近い水準で物価が高止まりすることになり、緩和修正への圧力がさらに増す可能性がある」との日経記事をきっかけに全般円買いが活発化。21日の安値131.50円を下抜けて一時130.78円まで下げ足を速めた。
ただ、20日のYCCショック時の安値130.58円がサポートとして働くと買い戻しが優勢となり、131円台前半まで下げ渋った。
・ユーロドルは続伸。米10年債利回りは一時3.90%台まで上昇したものの、欧州中央銀行(ECB)による大幅利上げ継続が意識されたことからユーロ高・ドル安が進行。「昨年末のロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングにかけてはドル売り意欲が強かったこともあって、思惑的なドル売りが出やすかった」との声も聞かれ、一時1.0713ドルと15日以来約2週間ぶりの高値を更新した。ドル円の大幅下落に伴うユーロ買い・ドル売りも入った。
・ユーロ円は続落。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、しばらくは方向感が出なかったが、「日銀は次回会合で物価見通しを引き上げる公算」との観測報道をきっかけに円高が進んだ。4時過ぎには一時140.00円と日通し安値を更新した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は反落。新型コロナウイルスの感染が再拡大している中国経済の減速を巡る懸念から、売りが優勢となった。米長期金利の上昇を受けて高PER(株価収益率)のハイテク株が売られたことも相場の押し下げ要因となり、一時370ドル超下げた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も反落。
・米国債券相場で長期ゾーンは反落。ECBによる大幅利上げ継続が意識される中、欧州債相場が下落すると米国債にも売りが波及した。市場では「米国のインフレはピークアウトしたとみられるが、米連邦準備理事会(FRB)が来年も利上げを続けるとの見方は根強い」との声も聞かれた。なお、この日は短縮取引だった。
・原油先物相場は4日ぶりに反発。西側諸国による追加制裁がロシアの原油供給停滞を招くとの見方が買い材料となった。対ユーロや円など主要通貨に対してドル安が進んだことも、ドル建て原油価格の換算値を押し上げる要因となった。
・金先物相場は小動き。年最終取引日で債券市場が短縮取引となるなど、米市場は実質的に休暇モード。金相場もポジション調整中心で、明確なトレンドをともなわない動きだった。
(中村)