ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、荒い値動き

 12日のニューヨーク外国為替市場でドル円は荒い値動き。24時時点では130.60円と22時時点(130.67円)と比べて7銭程度のドル安水準だった。12月米消費者物価指数(CPI)が市場予想通り前月から鈍化したことが分かると、米連邦準備理事会(FRB)が利上げペースを緩めるとの観測が強まった。指標発表直後に131.20円付近まで上昇する場面もあったがすぐに失速し、23時前には一時129.50円と昨年6月1日以来約7カ月ぶりの安値を更新した。
 ただ、129円台では押し目を拾いたい向きも多く、売り一巡後は買い戻しが優勢となった。24時前には130.78円付近まで下げ渋っている。
 なお、米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を有するハーカー米フィラデルフィア連銀総裁はこの日、「今後は0.25%の利上げが適切となるだろう」「インフレ緩和の兆し、コアは今年3.5%まで低下すると予想」「今年の利上げは『あと数回』と予想している」などと発言した。

 ユーロドルも荒い値動き。24時時点では1.0767ドルと22時時点(1.0763ドル)と比べて0.0004ドル程度のユーロ高水準だった。米CPI発表直後に一時1.0731ドルと日通し安値を付けたものの、23時前には1.0838ドルと昨年4月以来の高値を更新した。ただ、買い一巡後は1.07ドル台後半まで伸び悩んでいる。米長期金利の動向につれた。

 ユーロ円は24時時点では140.62円と22時時点(140.65円)と比べて3銭程度のユーロ安水準だった。22時30分過ぎに141.10円付近まで上げたものの、23時前には140.08円と本日安値を更新。そのあとは140.88円付近まで強含んだ。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:129.50円 - 132.52円
ユーロドル:1.0731ドル - 1.0838ドル
ユーロ円:140.08円 - 142.55円


(中村)
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