NY為替見通し=米1月消費者態度指数・インフレ見通しに要注目
本日のNY為替市場のドル円は、米国1月の消費者態度指数(ミシガン大調べ)での1年期待インフレ率に注目したい。市場予想は4.5%と12月4.4%から若干の上昇が見込まれている。なお、消費者態度指数の速報値予想としては、60.5と前回から改善見込み。
リスクシナリオは、12月米インフレ指標が示唆した鈍化傾向が期待インフレ率でも確認された場合だろう。米・中長期金利の低下と供にドル売りに拍車がかかる可能性が高まる。
12月の米国のインフレ指標は以下の通り
・平均時給:前年比+4.6%(11月+4.8%)
・ISM製造業物価指数:39.4(11月43.0)・
・ISM非製造業物価指数:67.7(11月70.0)
・ニューヨーク連銀の1年先のインフレ期待:5.0%(11月5.2%)
・消費者物価指数(CPI):前年比+6.5%(11月+7.1%)
本日はタカ派とされる2人の金融当局者、ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁とカシュカリ米ミネアポリス連銀総裁が講演予定。ウィリアムズ総裁はドットプロット以上の金利引き上げ、カシュカリ総裁はターミナルレート5.4%を主張している。インフレ率鈍化を受けても、同じ見解を持ち続けるのかを見極めることになる。
なお、米10年債利回りのテクニカル分析では、2022年10月21日の4.335%を頭とするヘッド・アンド・ショルダーが完成し、目標値2.78%が点灯。米国経済のリセッション(景気後退)入りとFEDピボット(FRBの利下げへの転換)の可能性を示唆している。
ドル円のテクニカル分析も2022年10月21日の151.95円を頭とするヘッド・アンド・ショルダーが完成。BOJピボット(日銀の利上げへの転換)とFEDピボットを示唆しているとも言える。下値目処(めど)は、第1波動(75.32円-125.86円)の125.86円だが、ヘッド・アンド・ショルダーの目標値は108.87円(=130.41円-21.54円)と算出される。
・想定レンジ上限
ドル円の上値目処は1月4日の安値の129.93円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値目処は2022年5月31日の安値の127.53円。
(山下)
リスクシナリオは、12月米インフレ指標が示唆した鈍化傾向が期待インフレ率でも確認された場合だろう。米・中長期金利の低下と供にドル売りに拍車がかかる可能性が高まる。
12月の米国のインフレ指標は以下の通り
・平均時給:前年比+4.6%(11月+4.8%)
・ISM製造業物価指数:39.4(11月43.0)・
・ISM非製造業物価指数:67.7(11月70.0)
・ニューヨーク連銀の1年先のインフレ期待:5.0%(11月5.2%)
・消費者物価指数(CPI):前年比+6.5%(11月+7.1%)
本日はタカ派とされる2人の金融当局者、ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁とカシュカリ米ミネアポリス連銀総裁が講演予定。ウィリアムズ総裁はドットプロット以上の金利引き上げ、カシュカリ総裁はターミナルレート5.4%を主張している。インフレ率鈍化を受けても、同じ見解を持ち続けるのかを見極めることになる。
なお、米10年債利回りのテクニカル分析では、2022年10月21日の4.335%を頭とするヘッド・アンド・ショルダーが完成し、目標値2.78%が点灯。米国経済のリセッション(景気後退)入りとFEDピボット(FRBの利下げへの転換)の可能性を示唆している。
ドル円のテクニカル分析も2022年10月21日の151.95円を頭とするヘッド・アンド・ショルダーが完成。BOJピボット(日銀の利上げへの転換)とFEDピボットを示唆しているとも言える。下値目処(めど)は、第1波動(75.32円-125.86円)の125.86円だが、ヘッド・アンド・ショルダーの目標値は108.87円(=130.41円-21.54円)と算出される。
・想定レンジ上限
ドル円の上値目処は1月4日の安値の129.93円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値目処は2022年5月31日の安値の127.53円。
(山下)