ニューヨーク外国為替市場概況・6日 ドル円、続伸

 6日のニューヨーク外国為替市場でドル円は続伸。終値は132.66円と前営業日NY終値(131.19円)と比べて1円47銭程度のドル高水準だった。前週末の1月米雇用統計を受けて米連邦準備理事会(FRB)が早期に利上げを停止するとの期待が後退する中、米長期金利の上昇とともにドル買いが優勢となった。「次期日銀総裁に雨宮副総裁が就任を打診された」との一部報道を受けて、大規模金融緩和政策の早期修正観測が後退したことも引き続き円売りを誘った。アジア時間早朝に付けた132.56円を上抜けて一時132.90円と1月6日以来1カ月ぶりの高値を更新した。
 米長期金利の指標である米10年債利回りも一時3.6530%前後と1月6日以来1カ月ぶりの高水準を記録した。

 ユーロドルは3日続落。終値は1.0726ドルと前営業日NY終値(1.0795ドル)と比べて0.0069ドル程度のユーロ安水準だった。米早期利上げ停止観測の後退で米長期金利が上昇すると全般ドル買いが優勢となった。3時前に一時1.0710ドルと1月9日以来の安値を付けた。なお、主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時103.77と1月9日以来の高水準を付けた。

 ユーロ円は続伸。終値は142.28円と前営業日NY終値(141.62円)と比べて66銭程度のユーロ高水準。ドル円の上昇につれた買いが入り一時142.67円付近まで値を上げたものの、アジア時間に付けた日通し高値142.99円がレジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。ユーロドルの下落につれた売りも相場の重し。

 トルコリラ円は底堅い動き。ドル円の上昇につれた円売り・リラ買いが出て、1時過ぎに一時7.06円と1月12日以来の高値を付けた。なお、6日にトルコ南東部で発生した一連の地震ではトルコと隣国シリアの死者はあわせて3000人を超えたと伝わったものの、相場への影響は限られた。

本日の参考レンジ
ドル円:131.52円 - 132.90円
ユーロドル:1.0710ドル - 1.0805ドル
ユーロ円:141.99円 - 142.99円

(中村)
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