ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、底堅い

 8日のニューヨーク外国為替市場でドル円は底堅い。24時時点では131.38円と22時時点(131.06円)と比べて32銭程度のドル高水準だった。米長期金利が上昇に転じたことでドル買い戻しが入った。ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁が「5-5.25%のピークレートは依然として妥当な見解」「インフレ抑制には数年間、十分に制限的な政策スタンスを維持する必要」と述べたことも相場の支援材料となり、24時前に一時131.48円と日通し高値を更新した。

 ユーロドルは頭が重い。24時時点では1.0724ドルと22時時点(1.0734ドル)と比べて0.0010ドル程度のユーロ安水準だった。米長期金利が上昇に転じたことでドル買い戻しが優勢になると、一時1.0717ドルと日通し安値を更新した。
 なお、デギンドス欧州中央銀行(ECB)副総裁は「市場はインフレ傾向に関して楽観的すぎる可能性」「3月以降の追加利上げを除外しない」などと発言したが、相場の反応は限られた。

 ユーロ円はじり高。24時時点では140.90円と22時時点(140.68円)と比べて22銭程度のユーロ高水準。ユーロドルの下落につれた売りが出た半面、ドル円の上昇につれた買いが入り一時140.97円と本日高値を更新した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:130.60円 - 131.48円
ユーロドル:1.0717ドル - 1.0761ドル
ユーロ円:140.29円 - 140.97円

(中村)
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