ニューヨーク外国為替市場概況・4時 ドル円、下げ渋り

 7日のニューヨーク外国為替市場で、ドル円は下げ渋り。4時時点では131.35円と2時時点(131.37円)と比べて2銭程度のドル安水準だった。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長がディスインフレなどに言及するなど、米雇用統計前のトーンを維持したことで米10年債利回りは一時3.59%付近へ低下。ドル円は130.48円へ下振れた。
 しかし、パウエル議長が「強い労働市場のデータが続けば、ピーク金利は上昇する可能性」も指摘したことで、米長期金利は3.668%前後まで上昇。ドル円は下げ渋り、131.40円台へ戻した。

 ユーロ円はさえず。4時時点では140.57円と2時時点(140.62円)と比べて5銭程度のユーロ安水準だった。ドル円の円高に引っ張られ、ユーロ円は140.40円付近へ下押し。ポンド円は157.43円、カナダドル円は97.48円まで円買いが進んだ。豪ドル円も90.70円台、NZドル円は82.60円台へ押し返された。ドル円が下げ渋った後も、対ドルでの各通貨の重さや、米金利の持ち直しによる重い株価を嫌気して、円高傾向を引きずった。

 ユーロドルはもみ合い。4時時点では1.0702ドルと2時時点(1.0704ドル)と比べて0.0002ドル程度のユーロ安水準だった。米長期金利の上下にともなうドル相場の強弱に振らされた。一時1.0766ドルまで買われたものの、米金利水準が持ち直すと上昇幅を縮小。ポンドドルも1.2095ドル、豪ドルは0.6988ドル、NZドルは0.6359ドル、カナダドルは1.3380カナダドルまで対ドルで買われたものの伸び悩んだ。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:130.48円 - 132.71円
ユーロドル:1.0669ドル - 1.0766ドル
ユーロ円:140.29円 - 142.34円

(関口)
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