NY株見通し-今週は金融政策の見通しを巡り米1月CPIなどの物価指標に注目

 今週のNY市場は物価指標に注目。先週は複数の米連邦準備理事会(FRB)高官からのタカ派発言や米2月ミシガン大1年先期待インフレ率が予想を上回ったことなどを受けて米10年債利回りが上昇したことや、検索分野の競争激化が懸念されたアルファベットの大幅安も重しとなりハイテク株を中心に下落。ダウ平均は週間で56.74ドル安(-0.2%)と比較的小幅な下落にとどまったが、ナスダック総合は2.4%安と6週ぶりの大幅反落となった。
 今週は金融政策の見通しを巡り、14日に発表される米1月消費者物価指数(CPI)や16日の米1月生産者物価指数(PPI)が焦点となりそうだ。1月CPIの市場予想は前年比+6.2%と前月の+6.5%から伸び率の鈍化が見込まれ、変動の大きい食品、エネルギーを除くコアCPIも前年比+5.5%と前月分の+5.7%から鈍化が見込まれている。予想通りに鈍化となれば、早期の利上げ停止期待が再び高まることが期待される。このほかの経済指標は1月NFIB中小企業楽観度指数、1月小売売上高、1月住宅着工件数など。決算発表はS&P500の約60銘柄が発表予定で、コカ・コーラ、マリオット・インターナショナル、シスコ・システムズ、クラフト・ハインツ、バイオジェン、ハズブロ、アプライド・マテリアルズ、ディアなどの決算やガイダンスが注目される。

 今晩は主要な経済指標の発表はないが、午前中にボウマンFRB理事の講演が予定されている。企業決算は引け後にソーラーエッジ・テクノロジーズ、ファーストエナジーなどが発表予定。(執筆:2月13日、14:00)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。