NY株見通し-金融政策の見通しを巡り米12月雇用統計に注目

 今晩のNY市場は12月雇用統計に注目。昨日は発表された雇用指標が強い結果となったことで米連邦準備理事会(FRB)による積極的な引き締め継続への警戒感が強まり主要3指数がそろって大幅に反落した。前日に133ドル高と3日ぶりに反発したダウ平均は339ドル安と反落し、週初来で217ドル安(-0.66%)と先週末水準を割り込んだ。S&P500とナスダック総合も週初来でそれぞれ0.82%安、1.54%安となり、ともに5週続落ペースとなった。今晩の取引では昨日に続き雇用データに注目が集まる。寄り前に発表される米12月雇用統計は、失業率が3.7%と前月から横ばいが予想されているが、非農業部門雇用者数(NFP)の市場予想が20.0万人増と11月分の26.3万人増から増加幅の縮小が見込まれ、平均賃金も前月比+0.4%(前月分:+0.6%)、前年比+5.0%(同:+5.1%)と伸びの鈍化が予想されている。予想通りの結果となれば金融引き締め長期化への警戒感が和らぐことが期待される一方、NFPや平均賃金が予想以上に強い結果となれば、引き締め長期化見通しが一段と強まることが警戒される。このほか、足もとの景気動向を巡っては寄り後に発表される米12月ISM非製造業総合指数(PMI)にも要注目。

 今晩の米経済指標は12月雇用統計、12月ISM非製造業PMIのほか、11月製造業新規受注、11月耐久財受注改定値など。このほか、クックFRB理事、ボスティック米アトランタ連銀総裁、バーキン米リッチモンド連銀総裁、ジョージ米カンザスシティ連銀総裁の講演や討議参加も予定されている。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:1月6日、14:00)
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