NYマーケットダイジェスト・15日 株高・金利上昇・ドル高
(15日終値)
ドル・円相場:1ドル=134.16円(前営業日比△1.00円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=143.40円(△0.48円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0689ドル(▲0.0049ドル)
ダウ工業株30種平均:34128.05ドル(△38.78ドル)
ナスダック総合株価指数:12070.59(△110.44)
10年物米国債利回り:3.80%(△0.06%)
WTI原油先物3月限:1バレル=78.59ドル(▲0.47ドル)
金先物4月限:1トロイオンス=1845.3ドル(▲20.1ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
1月米小売売上高
前月比 3.0% ▲1.1%
自動車を除く前月比 2.3% ▲0.9%・改
2月米ニューヨーク連銀製造業景気指数 ▲5.8 ▲32.9
1月米鉱工業生産指数(前月比) 0.0% ▲1.0%・改
設備稼働率 78.3% 78.4%・改
12月米企業在庫(前月比) 0.3% 0.3%・改
2月全米ホームビルダー協会(NAHB)住宅市場指数
42 35
12月対米証券投資動向
短期債を含む 286億ドル 2134億ドル・改
短期債を除く 1528億ドル 1715億ドル
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は3日続伸。前日の1月米消費者物価指数(CPI)の上振れで米利上げ継続観測が高まる中、この日もドル買いが続いた。1月米小売売上高や2月米ニューヨーク連銀製造業景気指数、2月全米ホームビルダー協会(NAHB)住宅市場指数が予想を上回ったことも相場の支援材料となり、一時134.36円と1月6日以来の高値を更新した。
主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスも1月6日以来の高値となる104.11付近まで上昇した。
・ユーロドルは3日ぶりに反落。良好な米経済指標が相次ぐとユーロ売り・ドル買いが活発化し、一時1.0661ドルと本日安値を更新した。米10年債利回りが3.8203%前後と1月3日以来の高水準を付けたことも相場の重し。
なお、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁は欧州議会で「インフレ圧力は依然として強く、物価上昇を抑制するため利上げを継続する」「3月に0.50%の利上げを実施するつもり」などと発言した。
・ユーロ円は3日続伸。ユーロドルの下落につれた売りが出た半面、ドル円の上昇につれた買いが入り一時143.44円と昨年12月20日以来の高値を付けた。市場では「次期日銀総裁の下での金融緩和修正が慎重に進むとの観測を背景に円売りが出やすい地合い」との声が聞かれた。
・ポンドは軟調だった。欧州時間発表の1月英CPIが予想を下回ったことで、英中銀(BOE)が利上げペースを減速させるとの観測が高まりポンド売りが広がった。ポンドドルは一時1.1990ドル、ポンド円は160.79円まで値を下げたほか、ユーロポンドは0.8903ポンドまでポンド安に振れた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は小反発。米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めの長期化が改めて意識される中、売りが先行し一時250ドル超下げた。ただ、売り一巡後はじりじりと下値を切り上げて、終盤上げに転じた。米景気自体は強いとの楽観もあり、押し目買いなどが入ったようだ。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日続伸した。
・米国債券相場で長期ゾーンは続落。1月米小売売上高など良好な米経済指標が相次いだため、債券売りが優勢となった。利回りは一時3.8203%前後と1月3日以来の高水準を付けた。
・原油先物相場は続落。米エネルギー省(EIA)の週間在庫統計で、原油在庫が予想を上回る積み増しとなったことが材料視されて一時77.25ドルまで下押し。もっとも、国際エネルギー機関(IEA)が2023年は石油需要が前年比で増加し、石油輸出国機構(OPEC)の減産も相まって下半期には供給不足に陥るとの見方を示したため、その後は徐々に下値を切り上げた。
・金先物相場は反落。この日発表の1月米小売売上高などが予想より強い結果となり、米長期金利が上昇すると、金利がつかない金の投資妙味が低下した。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=134.16円(前営業日比△1.00円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=143.40円(△0.48円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0689ドル(▲0.0049ドル)
ダウ工業株30種平均:34128.05ドル(△38.78ドル)
ナスダック総合株価指数:12070.59(△110.44)
10年物米国債利回り:3.80%(△0.06%)
WTI原油先物3月限:1バレル=78.59ドル(▲0.47ドル)
金先物4月限:1トロイオンス=1845.3ドル(▲20.1ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
1月米小売売上高
前月比 3.0% ▲1.1%
自動車を除く前月比 2.3% ▲0.9%・改
2月米ニューヨーク連銀製造業景気指数 ▲5.8 ▲32.9
1月米鉱工業生産指数(前月比) 0.0% ▲1.0%・改
設備稼働率 78.3% 78.4%・改
12月米企業在庫(前月比) 0.3% 0.3%・改
2月全米ホームビルダー協会(NAHB)住宅市場指数
42 35
12月対米証券投資動向
短期債を含む 286億ドル 2134億ドル・改
短期債を除く 1528億ドル 1715億ドル
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は3日続伸。前日の1月米消費者物価指数(CPI)の上振れで米利上げ継続観測が高まる中、この日もドル買いが続いた。1月米小売売上高や2月米ニューヨーク連銀製造業景気指数、2月全米ホームビルダー協会(NAHB)住宅市場指数が予想を上回ったことも相場の支援材料となり、一時134.36円と1月6日以来の高値を更新した。
主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスも1月6日以来の高値となる104.11付近まで上昇した。
・ユーロドルは3日ぶりに反落。良好な米経済指標が相次ぐとユーロ売り・ドル買いが活発化し、一時1.0661ドルと本日安値を更新した。米10年債利回りが3.8203%前後と1月3日以来の高水準を付けたことも相場の重し。
なお、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁は欧州議会で「インフレ圧力は依然として強く、物価上昇を抑制するため利上げを継続する」「3月に0.50%の利上げを実施するつもり」などと発言した。
・ユーロ円は3日続伸。ユーロドルの下落につれた売りが出た半面、ドル円の上昇につれた買いが入り一時143.44円と昨年12月20日以来の高値を付けた。市場では「次期日銀総裁の下での金融緩和修正が慎重に進むとの観測を背景に円売りが出やすい地合い」との声が聞かれた。
・ポンドは軟調だった。欧州時間発表の1月英CPIが予想を下回ったことで、英中銀(BOE)が利上げペースを減速させるとの観測が高まりポンド売りが広がった。ポンドドルは一時1.1990ドル、ポンド円は160.79円まで値を下げたほか、ユーロポンドは0.8903ポンドまでポンド安に振れた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は小反発。米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めの長期化が改めて意識される中、売りが先行し一時250ドル超下げた。ただ、売り一巡後はじりじりと下値を切り上げて、終盤上げに転じた。米景気自体は強いとの楽観もあり、押し目買いなどが入ったようだ。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日続伸した。
・米国債券相場で長期ゾーンは続落。1月米小売売上高など良好な米経済指標が相次いだため、債券売りが優勢となった。利回りは一時3.8203%前後と1月3日以来の高水準を付けた。
・原油先物相場は続落。米エネルギー省(EIA)の週間在庫統計で、原油在庫が予想を上回る積み増しとなったことが材料視されて一時77.25ドルまで下押し。もっとも、国際エネルギー機関(IEA)が2023年は石油需要が前年比で増加し、石油輸出国機構(OPEC)の減産も相まって下半期には供給不足に陥るとの見方を示したため、その後は徐々に下値を切り上げた。
・金先物相場は反落。この日発表の1月米小売売上高などが予想より強い結果となり、米長期金利が上昇すると、金利がつかない金の投資妙味が低下した。
(中村)