NYマーケットダイジェスト・17日 株まちまち・金利低下・ドル失速
(17日終値)
ドル・円相場:1ドル=134.15円(前営業日比△0.21円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=143.27円(△0.30円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0695ドル(△0.0021ドル)
ダウ工業株30種平均:33826.69ドル(△129.84ドル)
ナスダック総合株価指数:11787.27(▲68.56)
10年物米国債利回り:3.82%(▲0.04%)
WTI原油先物3月限:1バレル=76.34ドル(▲2.15ドル)
金先物4月限:1トロイオンス=1850.2ドル(▲1.6ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
1月米輸入物価指数(前月比) ▲0.2% ▲0.1%・改
1月米景気先行指標総合指数(前月比) ▲0.3% ▲0.8%
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は反発したものの、上値が重かった。今週発表の米物価指標の上振れを受けて米インフレの高止まりが意識されたほか、米連邦準備理事会(FRB)高官からタカ派的な発言が相次いだことで、米利上げが長期化するとの観測が高まりドル買いが進んだ。20時30分過ぎには一時135.10円と昨年12月20日以来約2カ月ぶりの高値を付けた。
ただ、135円台で上値の重さを確認すると持ち高調整目的の売りに押された。米国の3連休を控えた週末とあってポジション調整目的の売りも観測されると、5時過ぎに134.06円付近まで下押しした。もっとも、アジア時間に付けた日通し安値133.94円はサポートされた。
なお、ボウマンFRB理事は講演で「インフレは依然として高すぎる」「インフレを目標に戻すには長い道のり」「さらなる進展が見られるまで利上げを続ける必要がある」などと述べた。
・ユーロドルは3日ぶりに反発。FRBによる利上げが当面続くとの観測からユーロ売り・ドル買いが先行し、21時30分前に一時1.0613ドルと1月6日以来の安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢に。一時は3.9252%前後と昨年11月10日以来の高水準を記録した米10年債利回りが3.80%台まで低下したことがドル売りを促し、5時過ぎには1.0698ドルと日通し高値を付けた。週末を控えたポジション調整目的のユーロ買い・ドル売りも入った。
ビルロワドガロー仏中銀総裁は講演で「欧州中央銀行(ECB)の政策金利は夏にかけて、遅くとも9月にはピークに達するだろう」と述べた一方、「年内の利下げは問題外」などと発言。市場では「ECBが金融緩和に転じる時期が遠のいた」との見方が広がった。
・ユーロ円は反発。22時前に一時143.03円付近まで下押ししたものの、そのあとはユーロドルの上昇につれた買いが入り143.56円付近まで値を上げた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は反発。FRBによる利上げが当面続くとの観測から、ハイテク株中心に売りが先行すると一時170ドル超下げた。ただ、ユナイテッドヘルス・グループやアムジェンなどディフェンシブ銘柄に買いが集まると指数は上昇に転じた。2銘柄でダウ平均を120ドルほど押し上げた。
一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は続落した。
・米国債券相場で長期ゾーンは4日ぶりに反発。足もとで相場下落が続いたあとだけに押し目買いなどが入った。3連休を控えた週末を前に、ポジション調整目的の買いも入った。
なお、利回りは時間外取引で一時3.9252%前後と昨年11月10日以来の高水準を付ける場面があった。
・原油先物相場は4日続落。米金融引き締めの長期化が意識され、時間外取引から売りが先行。今週の米エネルギー省(EIA)週間在庫統計で大幅な在庫積み増しが確認されたことや、ロシアが現行の原油供給水準を維持する見通しと伝わり、需給の緩みを警戒した売りも出た。一時75.06ドルまで下押す場面も見られた。
・金先物相場は小反落。米利上げの長期化懸念を手掛かりにした売りが先行し、時間外取引では一時1820ドル台まで弱含む場面もあった。もっとも、その後は外国為替市場でドルが戻り売りに押されたことに伴い、ドル建てで取引される金の割安感を意識した買い戻しが入った。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=134.15円(前営業日比△0.21円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=143.27円(△0.30円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0695ドル(△0.0021ドル)
ダウ工業株30種平均:33826.69ドル(△129.84ドル)
ナスダック総合株価指数:11787.27(▲68.56)
10年物米国債利回り:3.82%(▲0.04%)
WTI原油先物3月限:1バレル=76.34ドル(▲2.15ドル)
金先物4月限:1トロイオンス=1850.2ドル(▲1.6ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
1月米輸入物価指数(前月比) ▲0.2% ▲0.1%・改
1月米景気先行指標総合指数(前月比) ▲0.3% ▲0.8%
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は反発したものの、上値が重かった。今週発表の米物価指標の上振れを受けて米インフレの高止まりが意識されたほか、米連邦準備理事会(FRB)高官からタカ派的な発言が相次いだことで、米利上げが長期化するとの観測が高まりドル買いが進んだ。20時30分過ぎには一時135.10円と昨年12月20日以来約2カ月ぶりの高値を付けた。
ただ、135円台で上値の重さを確認すると持ち高調整目的の売りに押された。米国の3連休を控えた週末とあってポジション調整目的の売りも観測されると、5時過ぎに134.06円付近まで下押しした。もっとも、アジア時間に付けた日通し安値133.94円はサポートされた。
なお、ボウマンFRB理事は講演で「インフレは依然として高すぎる」「インフレを目標に戻すには長い道のり」「さらなる進展が見られるまで利上げを続ける必要がある」などと述べた。
・ユーロドルは3日ぶりに反発。FRBによる利上げが当面続くとの観測からユーロ売り・ドル買いが先行し、21時30分前に一時1.0613ドルと1月6日以来の安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢に。一時は3.9252%前後と昨年11月10日以来の高水準を記録した米10年債利回りが3.80%台まで低下したことがドル売りを促し、5時過ぎには1.0698ドルと日通し高値を付けた。週末を控えたポジション調整目的のユーロ買い・ドル売りも入った。
ビルロワドガロー仏中銀総裁は講演で「欧州中央銀行(ECB)の政策金利は夏にかけて、遅くとも9月にはピークに達するだろう」と述べた一方、「年内の利下げは問題外」などと発言。市場では「ECBが金融緩和に転じる時期が遠のいた」との見方が広がった。
・ユーロ円は反発。22時前に一時143.03円付近まで下押ししたものの、そのあとはユーロドルの上昇につれた買いが入り143.56円付近まで値を上げた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は反発。FRBによる利上げが当面続くとの観測から、ハイテク株中心に売りが先行すると一時170ドル超下げた。ただ、ユナイテッドヘルス・グループやアムジェンなどディフェンシブ銘柄に買いが集まると指数は上昇に転じた。2銘柄でダウ平均を120ドルほど押し上げた。
一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は続落した。
・米国債券相場で長期ゾーンは4日ぶりに反発。足もとで相場下落が続いたあとだけに押し目買いなどが入った。3連休を控えた週末を前に、ポジション調整目的の買いも入った。
なお、利回りは時間外取引で一時3.9252%前後と昨年11月10日以来の高水準を付ける場面があった。
・原油先物相場は4日続落。米金融引き締めの長期化が意識され、時間外取引から売りが先行。今週の米エネルギー省(EIA)週間在庫統計で大幅な在庫積み増しが確認されたことや、ロシアが現行の原油供給水準を維持する見通しと伝わり、需給の緩みを警戒した売りも出た。一時75.06ドルまで下押す場面も見られた。
・金先物相場は小反落。米利上げの長期化懸念を手掛かりにした売りが先行し、時間外取引では一時1820ドル台まで弱含む場面もあった。もっとも、その後は外国為替市場でドルが戻り売りに押されたことに伴い、ドル建てで取引される金の割安感を意識した買い戻しが入った。
(中村)