欧州外国為替市場概況・20時 ユーロドル、じり安

 2日の欧州外国為替市場でユーロドルはじり安。20時時点では1.0614ドルと17時時点(1.0636ドル)と比べて0.0022ドル程度のユーロ安水準だった。独10年債利回りが2.72%台までレンジ下限を広げたことで、1.0613ドルまで下値を広げた。2月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)がヘッドライン、コアとも市場予想よりも強い結果となったことへの反応は鈍かった。一昨日(スペイン・フランス)、昨日(ドイツ)のCPIが上振れで、すでに欧州金利が上昇して本日の取引を始めており、内容を織り込み済みだったもよう。ポンドの重い動きも対ドルでのユーロ連れ安を誘った。

 ポンドは戻りが鈍い。昨日のベイリー英中銀(BOE)総裁のハト派発言以降の弱含みが継続。ポンドドルは1.1956ドル、ユーロポンドは0.8892ポンド、ポンド円は163.29円までポンド安となった。英10年債利回りはやや水準を戻して本日の取引を再開したものの、3.83%台へ押し戻された。

 ユーロ円は本日安値圏で推移。20時時点では145.13円と、17時時点(145.48円)と比べて35銭程度のユーロ安水準だった。ユーロドルやポンド円の下落に連動して145円割れとなり、一時144.93円まで下落した。

 ドル円はもみ合い。20時時点では136.73円と17時時点(136.78円)と比べて5銭程度のドル安水準だった。時間外米取引の米10年債利回りが4%台を維持して推移していることを支援に上値を試したが、年初来高値超えに失敗。調整の下押しがいったん136.24円前後まで進んだ。一部通信社が「日銀が3月会合で現行緩和継続」との報道が流れると、アルゴリズム取引が反応し136.76円前後まで買われる場面もあったが、市場にとってはサプライズとなる報道でもなかったことで上値は限定された。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:136.02円 - 136.87円
ユーロドル:1.0613ドル - 1.0673ドル
ユーロ円:144.93円 - 145.57円

(関口)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。