ニューヨーク外国為替市場概況・6日 ユーロドル、続伸

 6日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは続伸。終値は1.0681ドルと前営業日NY終値(1.0635ドル)と比べて0.0046ドル程度のユーロ高水準だった。レーン欧州中央銀行(ECB)専務理事兼チーフ・エコノミストが「現在の情報は3月以降の利上げ継続を示唆」と述べたほか、ホルツマン・オーストリア中銀総裁が「3月、5月、6月、7月に0.50%の利上げを行うべき」との考えを示すと全般ユーロ買いが優勢となり、2時30分前に一時1.0694ドルと2月21日以来の高値を付けた。低下して始まった独10年債利回りが上昇に転じたことも相場の支援材料。

 ドル円は小反発。終値は135.93円と前営業日NY終値(135.87円)と比べて6銭程度のドル高水準だった。21時前に136.19円と日通し高値を付けたものの、24時30分前には135.64円付近まで下押しした。ただ、そのあとは明日のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を前に様子見ムードが広がり、136.00円を挟んだもみ合いの展開が続いた。
 なお、明日のパウエルFRB議長の議会証言では「タカ派寄りの発言が警戒されている」との声が聞かれ、一時3.89%台まで低下した米10年債利回りは3.98%台まで上昇した。

 ユーロ円は3営業日ぶりに反発。終値は145.17円と前営業日NY終値(144.50円)と比べて67銭程度のユーロ高水準。レーン氏やホルツマン氏の発言を受けてECBが大幅な利上げを継続するとの観測が強まると、全般ユーロ買いが進んだ。2時頃に一時145.38円と本日高値を更新した。

本日の参考レンジ
ドル円:135.37円 - 136.19円
ユーロドル:1.0613ドル - 1.0694ドル
ユーロ円:144.12円 - 145.38円

(中村)
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