ニューヨーク外国為替市場概況・1日 ユーロドル、反発

 1日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは反発。終値は1.0668ドルと前営業日NY終値(1.0576ドル)と比べて0.0092ドル程度のユーロ高水準だった。独10年債利回りが一時2.728%前後と2011年7月以来約12年ぶりの高水準を更新するなど、欧州債利回りが上昇したことを手掛かりにユーロ買い・ドル売りが先行。2月独消費者物価指数(CPI)速報値が予想を上回ったことが分かると、欧州中央銀行(ECB)の利上げ長期化観測が強まり一時1.0691ドルまでユーロ高が進んだ。その後の下押しも1.0644ドル付近にとどまった。

 ドル円は3営業日ぶりに小反発。終値は136.19円と前営業日NY終値(136.17円)と比べて2銭程度のドル高水準だった。米10年債利回りが3.91%台まで低下したことを受けて円買い・ドル売りが先行。21時過ぎに一時135.26円と日通し安値を付けた。
 ただ、米10年債利回りが4.0082%前後と昨年11月10日以来約4カ月ぶりの高水準を記録すると買い戻しが優勢に。24時過ぎには136.32円付近まで持ち直した。
 24時発表の2月米ISM製造業景気指数は47.7と予想の48.0を若干下回ったものの、項目別で投入価格指数が51.3と予想の46.5を上回り、インフレが当面高止まりする可能性が示された。米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めの長期化が意識され、相場を下支えした面もあった。

 ユーロ円は反発。終値は145.31円と前営業日NY終値(143.99円)と比べて1円32銭程度のユーロ高水準。独CPIの上振れを受けてユーロ買いが先行したあとは、ドル円の持ち直しに伴う円売り・ユーロ買いが出て一時145.36円と日通し高値を付けた。

本日の参考レンジ
ドル円:135.26円 - 136.47円
ユーロドル:1.0565ドル - 1.0691ドル
ユーロ円:143.98円 - 145.36円

(中村)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。