NYマーケットダイジェスト・7日 FRB議長証言で株安・ドル高
(7日終値)
ドル・円相場:1ドル=137.16円(前営業日比△1.23円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=144.68円(▲0.49円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0549ドル(▲0.0132ドル)
ダウ工業株30種平均:32856.46ドル(▲574.98ドル)
ナスダック総合株価指数:11530.33(▲145.41)
10年物米国債利回り:3.96%(横ばい)
WTI原油先物4月限:1バレル=77.58ドル(▲2.88ドル)
金先物4月限:1トロイオンス=1820.0ドル(▲34.6ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
1月米卸売売上高(前月比) 1.0% ▲0.2%・改
1月米消費者信用残高 148.0億ドル 106.9億ドル・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は続伸。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を控える中、「発言がタカ派寄りの内容になる」との思惑から全般ドル買いが先行し、しばらくは底堅く推移した。
パウエルFRB議長が米上院銀行委員会で「最新の経済データは予想より強く、金利の最終到達水準(ターミナルレート)が従来想定より高くなる可能性が高いことを示唆」「経済データが全体として、より速い引き締めペースを正当化するのであれば、利上げペースを加速させる用意がある」と述べたと伝わると、米金利の上昇とともにドル買いが活発化。6時前に一時137.19円と昨年12月20日以来の高値を付けた。米金融政策の影響を受けやすい米2年債利回りは一時5.0190%前後と2007年6月以来の高水準を記録した。
なお、パウエルFRB議長の発言を受けて、短期金利先物市場では今月21-22日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.50%の利上げが決定されるとの観測が高まった。シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」によると、0.50%の利上げ確率は70%を超えた。
・ユーロドルは3日ぶりに反落。独長期金利の低下などを手掛かりにユーロ売り・ドル買いが先行。パウエルFRB議長が議会証言で利上げペース加速や利上げ長期化の可能性を示唆すると、全般ドル買いが加速した。5時前に一時1.0546ドルと日通し安値を付けた。
・ユーロ円は反落。22時過ぎに145.30円付近まで下げ渋る場面もあったが、戻りは鈍かった。ユーロドルの下落につれた売りが出たほか、米国株相場の下落に伴うリスク回避の円買いが入り一時144.56円と日通し安値を付けた。
ユーロ円以外のクロス円も軟調だった。ポンド円は一時162.05円、豪ドル円は90.21円、NZドル円は83.65円、スイスフラン円は145.32円、南アフリカランド円は7.36円まで値を下げた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は5日ぶりに反落。パウエルFRB議長が米上院銀行委員会で、利上げペース加速や利上げ長期化の可能性を示唆すると、積極的な金融引き締めが米景気に及ぼす影響が懸念されて幅広い銘柄に売りが出た。指数は一時590ドル超下げる場面があった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は続落した。
・米国債券相場で長期ゾーンは横ばい。パウエルFRB議長が議会証言で、利上げペース加速や利上げ長期化の可能性を示唆すると債券売りが出た。ただ、積極的な金融引き締めが米景気に及ぼす影響が懸念されて、相対的に安全資産とされる長期債に買いが入ると相場は持ち直した。
米金融政策の影響を受けやすい米2年債利回りは一時5.0190%前後と07年6月以来の高水準を記録した。
・原油先物相場は6日ぶりに反落。パウエルFRB議長の議会証言内容がタカ派的な発言だったことを受けてドルが上昇すると、ドル建てで取引される原油に売りが集まった。
・金先物相場は下落。パウエルFRB議長が半期に一度の議会証言で政策金利の到達点(ターミナルレート)が「従来の想定よりも高くなる」と発言したことを受けて外国為替市場でドルが全面高に。ドル建てで取引される金の割高感が意識され、売りが優勢となった。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=137.16円(前営業日比△1.23円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=144.68円(▲0.49円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0549ドル(▲0.0132ドル)
ダウ工業株30種平均:32856.46ドル(▲574.98ドル)
ナスダック総合株価指数:11530.33(▲145.41)
10年物米国債利回り:3.96%(横ばい)
WTI原油先物4月限:1バレル=77.58ドル(▲2.88ドル)
金先物4月限:1トロイオンス=1820.0ドル(▲34.6ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
1月米卸売売上高(前月比) 1.0% ▲0.2%・改
1月米消費者信用残高 148.0億ドル 106.9億ドル・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は続伸。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を控える中、「発言がタカ派寄りの内容になる」との思惑から全般ドル買いが先行し、しばらくは底堅く推移した。
パウエルFRB議長が米上院銀行委員会で「最新の経済データは予想より強く、金利の最終到達水準(ターミナルレート)が従来想定より高くなる可能性が高いことを示唆」「経済データが全体として、より速い引き締めペースを正当化するのであれば、利上げペースを加速させる用意がある」と述べたと伝わると、米金利の上昇とともにドル買いが活発化。6時前に一時137.19円と昨年12月20日以来の高値を付けた。米金融政策の影響を受けやすい米2年債利回りは一時5.0190%前後と2007年6月以来の高水準を記録した。
なお、パウエルFRB議長の発言を受けて、短期金利先物市場では今月21-22日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.50%の利上げが決定されるとの観測が高まった。シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」によると、0.50%の利上げ確率は70%を超えた。
・ユーロドルは3日ぶりに反落。独長期金利の低下などを手掛かりにユーロ売り・ドル買いが先行。パウエルFRB議長が議会証言で利上げペース加速や利上げ長期化の可能性を示唆すると、全般ドル買いが加速した。5時前に一時1.0546ドルと日通し安値を付けた。
・ユーロ円は反落。22時過ぎに145.30円付近まで下げ渋る場面もあったが、戻りは鈍かった。ユーロドルの下落につれた売りが出たほか、米国株相場の下落に伴うリスク回避の円買いが入り一時144.56円と日通し安値を付けた。
ユーロ円以外のクロス円も軟調だった。ポンド円は一時162.05円、豪ドル円は90.21円、NZドル円は83.65円、スイスフラン円は145.32円、南アフリカランド円は7.36円まで値を下げた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は5日ぶりに反落。パウエルFRB議長が米上院銀行委員会で、利上げペース加速や利上げ長期化の可能性を示唆すると、積極的な金融引き締めが米景気に及ぼす影響が懸念されて幅広い銘柄に売りが出た。指数は一時590ドル超下げる場面があった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は続落した。
・米国債券相場で長期ゾーンは横ばい。パウエルFRB議長が議会証言で、利上げペース加速や利上げ長期化の可能性を示唆すると債券売りが出た。ただ、積極的な金融引き締めが米景気に及ぼす影響が懸念されて、相対的に安全資産とされる長期債に買いが入ると相場は持ち直した。
米金融政策の影響を受けやすい米2年債利回りは一時5.0190%前後と07年6月以来の高水準を記録した。
・原油先物相場は6日ぶりに反落。パウエルFRB議長の議会証言内容がタカ派的な発言だったことを受けてドルが上昇すると、ドル建てで取引される原油に売りが集まった。
・金先物相場は下落。パウエルFRB議長が半期に一度の議会証言で政策金利の到達点(ターミナルレート)が「従来の想定よりも高くなる」と発言したことを受けて外国為替市場でドルが全面高に。ドル建てで取引される金の割高感が意識され、売りが優勢となった。
(中村)