ニューヨーク外国為替市場概況・2時 ドル円、弱含み

 15日のニューヨーク外国為替市場でドル円は弱含み。2時時点では132.71円と24時時点(132.95円)と比べて24銭程度のドル安水準。欧州午後はリスク回避の円買いがドル円の上値を抑え、欧州通貨やオセアニア通貨に対してのドル買いが下値を支え133円を挟んでもみ合いになっていた。しかし、スイスの金融大手クレディ・スイス・グループ(CS)株が下げ幅を再び広げると、クロス円の下押しに連れて132.42円前後までドル円も弱含んだ。なお、CS株は前日比24%超安で引けた。

 ユーロドルは上値が重い。2時時点では1.0542ドルと24時時点(1.0547ドル)と比べて0.0005ドル程度のユーロ安水準だった。CDS市場でCSに対する保証コストが危機的水準まで上昇するなど、依然として欧州金融機関の信用不安懸念が払しょくできていないことでユーロドルは上値が重い動きが継続。1時前には1月6日以来となる1.0516ドルまで下値を広げた。
 なお、明日の欧州中央銀行(ECB)定例理事会での50ベーシスポイントの利上げ予想は2割程度まで低下している。

 ユーロ円も上値が重い。2時時点では139.90円と24時時点(140.23円)と比べて33銭程度のユーロ安水準。欧州株式市場の引けを前に駆け込みの売りが入り、ユーロ円は139.56円付近まで売られ上値が重い。
 なお、ユーロ円は22時過ぎに付けた安値139.48円を割り込めていないが、他のクロス円は下げ幅を広げた。ポンド円は159.22円、豪ドル円は87.36円、NZドル円は81.83円まで日通し安値を更新。また、原油先物価格が一時5ドル超下落すると、産油国通貨のカナダドル円も95.90円まで弱含んだ。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:132.22円 - 135.11円
ユーロドル:1.0516ドル - 1.0760ドル
ユーロ円:139.48円 - 144.96円

(松井)
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