東京外国為替市場概況・17時 ユーロ円、下値堅い

 30日午後の東京外国為替市場でユーロ円は下値が堅い。17時時点では143.72円と15時時点(143.61円)と比べて11銭程度のユーロ高水準だった。3月スペイン消費者物価指数(CPI)の大幅鈍化が伝わるとユーロ売りが全般広がり、143.14円まで下げ足を速めた。もっとも一巡後は下値を切り上げる展開に。堅調な欧州株も支えに17時過ぎには143.80円台まで切り返した。

 ユーロドルは強含み。17時時点では1.0853ドルと15時時点(1.0842ドル)と比べて0.0011ドル程度のユーロ高水準だった。スペインのインフレ減速を受けて1.0824ドルまで日通し安値を更新したものの、昨日安値1.0818ドルの手前で下げ止まった。その後は、切り返したユーロ円や買い優勢のポンドドルなどにつれて反発し、1.0862ドルまで本日レンジの上限を広げた。
 ポンドドルは1.2310ドル台から1.2357ドルまで上値を伸ばした。
 
 ドル円は売り一服。17時時点では132.41円と15時時点(132.46円)と比べて5銭程度のドル安水準だった。低下基調の米・中長期金利を眺めて売りが強まると、一時132.21円まで下値を広げた。もっとも欧州株高を背景にクロス円全般に底堅さを取り戻すと、ドル円も132.40円台まで持ち直した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:132.21円 - 132.86円
ユーロドル:1.0824ドル - 1.0862ドル
ユーロ円:143.14円 - 144.07円


(小針)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。