NY為替見通し=明日のCPI発表控え調整相場となるか、シカゴ連銀総裁講演には要注目

 本日の時間外の米10年債利回りは、方向感なく上下している。昨日は21時30分頃から米金利が上昇基調をたどったが、経済指標などの発表もないなか大きな動きを見せたこともあり、市場の不安定さを示しているといえる。その米金利に連れてドル円も動いているが、本日は上値を追いかけるのは危険性がありそうだ。

 本日は米国からは市場を動意づけるような経済指標の発表は予定されていないが、明日は市場の注目度が高い3月の消費者物価指数(CPI)が発表される。本日はCPIの発表を前に、ポジション調整的な動きがみられる可能性もあるか。

 上述のように経済指標の発表は乏しいが、本日は米3年債の入札とグールズビー米シカゴ連銀総裁の講演には注意を払いたい。グールズビー総裁は今年1月に総裁に就任したが、当初はハト派との声が多かったが定かではない。今年の米連邦公開市場委員会(FOMC)の投票メンバーでもあることで、サプライズとなる発言には警戒しておきたい。

・想定レンジ上限
 ドル円の上値目途は、昨日高値133.87円。

・想定レンジ下限
 ドル円の下値目途は、日足一目均衡表・転換線132.26円。


(松井)
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