NY株見通し－上値の重い展開か　3月中古住宅販売件数などの経済指標に注目

　今晩のNY市場は上値の重い展開か。昨日は手掛かり難から方向感に欠ける展開となった。ダウ平均は小幅に続落し、S&P500とナスダック総合はほぼ横ばいで取引を終了した。引け後の動きでは、減益決算を発表したテスラが時間外で6％程度下落した。今晩はテスラの下落が見込まれ、上値の重い展開か。寄り前に貨物・鉄道のユニオン・パシフィックやクレジットカード大手のアメリカン･エキスプレスなどの決算が発表予定となり、動向が注目される。また経済指標では、3月中古住宅販売件数や4月フィラデルフィア連銀業況指数が発表予定。市場予想を上回り、米景気悪化への懸念が和らぐ結果となるか注目したい。このほか、ウォラー米連邦準備理事会（FRB）理事などFRB高官の講演も予定されており、金融政策を巡る発言にも要注目か。

　今晩の米経済指標は新規失業保険申請件数、4月フィラデルフィア連銀業況指数、3月中古住宅販売件数、3月景気先行指数など。要人発言はウォラーFRB理事、ボウマンFRB理事、メスター米クリーブランド連銀総裁など。引け後にはボスティック米アトランタ連銀の討議参加も予定されている。企業決算は寄り前にダウ・インク、ユニオン・パシフィック、スナップオン、AT&T、アメリカン･エキスプレス、引け後にCSXなどが発表予定。（執筆：4月20日、14：00）