NY株見通し-今週は発表が本格化する第1四半期決算に注目

 今週のNY市場は発表が本格化する第1四半期決算に注目。先週は主要3指数がそろって上昇。ダウ平均が1.20%高と4週続伸し、S&P500が0.79%高、ナスダック総合も0.29%高とともに反発した。前週末に発表された3月雇用統計がおおむね強い結果となったことが好感されたほか、3月の消費者物価指数(CPI)や生産者物価指数(PPI)が予想を下回り、インフレ鈍化を示す結果となったこと、JPモルガン・チェースなどの大手金融機関の決算が予想を上回る強い結果となったことが支援となった。ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、金融危機によるマイルド・リセッションへの懸念が示されたことや、3月の小売売上高が予想以上に減少し、景気悪化懸念を強めたこと、ウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事が長期にわたる金融引き締めが必要だと発言したことなどが上値の圧迫要因となった。
 今週は発表が本格化する第1四半期決算が焦点となりそうだ。S&P500採用の約60銘柄が発表予定で、ゴールドマン・サックス、バンク・オブ・アメリカ、モルガン・スタンレーなどの大手金融機関のほか、ネットフリックス、テスラ、ジョンソン&ジョンソン、IBM、プロクター&ギャンブルなどの決算やガイダンスに注目が集まる。米経済指標は、4月NY連銀製造業業況指数、3月景気先行指数、 4月S&Pグローバル製造業・サービス業PMI速報値のほか、4月NAHB住宅市場指数、3月住宅着工件数、3月中古住宅販売件数などの住宅関連指標の発表も多い。

 今晩の経済指標は4月NY連銀製造業業況指数、4月NAHB住宅市場指数など。企業決算はステート・ストリート、チャールズ・シュワブなどが発表予定。(執筆:4月17日、14:00)
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