NY株見通し-翌日の3月消費者物価指数(CPI)を控え様子見か

 今晩のNY市場は様子見か。昨日は景気敏感株が上昇したことでダウ平均が3日続伸し、S&P500も小幅に続伸した一方、米10年債利回りの上昇が嫌気され、ハイテク株主体のナスダック総合が0.03%安とわずかながら反落した。ただ、主要3指数はそろって一日の高値圏で終了し、ナスダック総合は一時、1.3%超下落後に、ほぼ横ばいで終了した。今晩の取引でも景気敏感株を中心に底堅い展開が期待されるが、翌日に発表される米3月消費者物価指数(CPI)を控え、様子見姿勢も強まりそうだ。先週末の米3月雇用統計がおおむね強い結果となったことで、5月米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.25%の利上げ見通しが強まっており、3月CPIの結果が注目される。

 今晩の米経済指標・イベントは3月NFIB中小企業楽観度指数、グールズビー米シカゴ連銀総裁講演など。引け後にはハーカー米フィラデルフィア連銀総裁、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁の発言も予定されている。企業決算は寄り前にカーマックスが発表予定。(執筆:4月11日、14:00)
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