NY株見通し-3月ADP民間部門雇用者数などの経済指標に注目

 今晩のNY市場は経済指標に注目。昨日は米2月JOLTS求人件数が2年ぶりに1000万件を下回ったことで景気悪化懸念が強まり、資本財などの景気敏感株を中心に幅広い銘柄が下落した。ダウ平均とS&P500が5日ぶりに反落し、ハイテク株主体のナスダック総合は2日続落となった。今晩の取引では週末7日発表の米3月雇用統計を控え、先行指標となる米3月ADP民間部門雇用者数に注目が集まる。3月ADP民間部門雇用者数は20.0万人増と2月分の24.2万人増から減少が見込まれており、予想通りの弱い結果となれば、景気悪化懸念が強まるものの、米連邦準備理事会(FRB)による利上げ打ち止め期待の高まりが相場の支援となりそうだ。

 今晩の米経済指標・イベントは3月ADP民間部門雇用者数のほか、3月ISM非製造業PMI、MBA住宅ローン申請指数、2月貿易収支、3月S&Pグローバル総合・ サービス業PMI確定値、EIA週間原油在庫など。企業決算は寄り前にコナグラ・ブランズが発表予定。このほか、フェデックスが投資家説明会を開催する。(執筆:4月5日、14:00)
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