NY株見通し-3連休を控え神経質な展開か 新規失業保険申請件数などの経済指標に注目

 今晩のNY市場は神経質な展開か。昨日はヘルスケア株が買われダウ平均が上昇した一方、弱い経済指標を受けて景気悪化懸念が強まったことでS&P500とナスダック総合が下落と主要3指数が高安まちまちとなった。これまでは、経済指標の悪化は米連邦準備理事会(FRB)により利上げ打ち止め期待を高め、株式市場の押し上げ要因となっていたが、今週発表された3月ISM製造業PMI、2月JOLTS求人件数、3月ADP民間部門雇用者数、3月ISM非製造業PMIが軒並み弱い結果となったことで、景気後退(リセッション)懸念が意識され株式相場の押し下げ要因となってきた。

 3連休前となる今晩の取引では翌日発表される3月雇用統計を控え引き続き神経質な展開となりそうだ。経済指標では新規失業保険申請件数が発表され、弱い結果となれば、リセッション懸念を一段と強めることになる。ブラード米セントルイス連銀総裁の発言も予定されており、景気認識や金融政策を巡る発言にも要注目か。

 今晩の米経済指標は新規失業保険申請件数、継続失業保険受給総数、3月チャレンジャー企業人員削減数など。企業決算は寄り前にラム・ウェストン・ホールディングス、コンステレーション・ブランズが発表予定。翌7日はグッドフライデーで株式市場、商品市場が休場。債券市場は短縮取引となる。
(執筆:4月6日、14:00)
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