NY株見通し-金融政策の見通しを巡り、3月消費者物価指数(CPI)に注目

 今晩のNY市場は物価指標に注目。昨日は景気敏感株が上昇したことでダウ平均が4日続伸した一方、金利上昇を受けてハイテク株が下落し、ナスダック総合が続落し、S&P500は横ばいと主要3指数が高安まちまちとなった。今晩の取引では今後の金融政策の見通しを巡り、寄り前に発表される米3月消費者物価指数(CPI)に注目が集まる。インフレの鈍化を示す結果となれば、利上げの早期打ち止め期待が株式相場の支援となることが期待される一方、予想以上の伸びとなれば利上げの長期化見通しが重しとなりそうだ。3月CPIの市場予想は前年比+5.2%と2月分の+6.0%から鈍化が見込まれているが、変動の大きい食品、エネルギーを除くコアCPIは前年比+5.6%と前月分の+5.5%から伸び率の上昇が予想されている。

 今晩の米経済指標・イベントは3月CPIのほか、MBA住宅ローン申請指数、FOMC議事要旨など。このほか、バーキン米リッチモンド連銀総裁、デイリー米サンフランシスコ連銀総裁の講講も予定されている。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:4月12日、14:00)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。