欧州外国為替市場概況・20時 ドル円、買い継続

 28日の欧州外国為替市場でドル円は買い継続。20時時点では136.07円と17時時点(135.71円)と比べて36銭程度のドル高水準だった。植田日銀総裁が早期の政策修正を示唆しなかったこともあり、欧州勢の本格参入後も金融政策の方向性の違いを手掛かりにした円売りが進んだ。節目の136.00円も上抜けて、一時136.18円と3月10日以来の高値を更新した。

 ユーロ円は底堅い。20時時点では149.37円と17時時点(149.29円)と比べて8銭程度のユーロ高水準だった。17時過ぎに148.70円台まで弱含む場面があったが、その後は円売りの流れに沿って再び上値を試す展開となり、2014年12月以来の高値となる149.54円まで値を上げた。目先は同月の高値149.78円が上値目処として意識されているが、2008年10月以来の150円台乗せも視野に入りつつある。

 ユーロドルはさえない。20時時点では1.0984ドルと17時時点(1.1007ドル)と比べて0.0023ドル程度のユーロ安水準だった。1-3月期独GDPが予想比弱振れたことで欧州金利が低下するなか、17時30分過ぎに1.0977ドルまで下落し、その後の戻りも限られた。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:133.38円 - 136.18円
ユーロドル:1.0977ドル - 1.1039ドル
ユーロ円:146.92円 - 149.54円

(岩間)
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