ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、売り優勢

 2日のニューヨーク外国為替市場でドル円は売りが優勢。24時時点では136.42円と22時時点(137.57円)と比べて1円15銭程度のドル安水準だった。3月米JOLTS求人件数が959.0万件と予想の977.5万件を下回ったほか、3月米製造業新規受注が前月比0.9%増と予想の1.1%増より弱い内容だったことが分かると円買い・ドル売りが先行。米国株相場が下落して始まるとリスク・オフの円買いも優勢となり、一時136.39円と日通し安値を更新した。
 なお、ダウ平均は米債務上限問題を巡る懸念や米金融システム不安再燃への警戒から一時580ドル超下落した。また、米中堅銀行ファースト・リパブリック銀行の経営破綻を受けて、米地方銀行株はこの日も売りが継続。KBW地方銀行株指数は前日比4.4%超下落し、2020年10月以来の安値水準を更新した。

 ユーロドルは買い戻しが進んだ。24時時点では1.0979ドルと22時時点(1.0955ドル)と比べて0.0024ドル程度のユーロ高水準だった。23時前に一時1.0942ドルと日通し安値を付けたものの、低調な米経済指標受けてユーロ買い・ドル売りが入った。23時30分過ぎには1.0993ドル付近まで持ち直した。

 ユーロ円は軟調。24時時点では149.83円と22時時点(150.76円)と比べて93銭程度のユーロ安水準。米国株が軟調に推移するとリスク・オフの円買いが優勢となり、一時149.84円と日通し安値を更新した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:136.39円 - 137.77円
ユーロドル:1.0942ドル - 1.1007ドル
ユーロ円:149.84円 - 151.61円


(中村)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。