11日の主な要人発言(時間は日本時間)

11日08:57 日銀金融政策決定会合における主な意見(4月27-28日分)
「わが国経済は、既往の資源高の影響などを受けつつも、持ち直している。先行きは、ペントアップ需要の顕在化や高めの賃金上昇等が消費を下支えすることが期待される。また、積極的な設備投資の継続も見込まれる。わが国経済の先行きにとっては、こうした動きがどれだけ強くみられるかが重要である。」
「消費者物価上昇率は、既往の輸入価格上昇の転嫁により、当面は2%を超えて推移するものの、価格転嫁が一巡する中で、今年度半ばにかけて2%を下回るとみている。」
「物価見通しは幾分上振れているが、「2%を超えるインフレ率が持続してしまうリスク」より、「拙速な金融緩和の修正によって2%実現の機会を逸してしまうリスク」の方がずっと大きい。」
「2%の「物価安定の目標」の達成にはなお時間がかかる状況であり、目標達成まで金融緩和を続けるというフォワードガイダンスは、目標達成に対する強いコミットメントを示す観点で有用である。」

11日14:39 イエレン米財務長官
「議会は債務上限を引き上げるべき、米国のデフォルトは、経済・金融の大惨事をもたらす」
「デフォルトは米国の回復を脅かし世界的な低迷と一段の後退につながる」
「デフォルトは米国のグローバル経済での指導力を損ない安全保障上の利益を守る能力に疑問生じる」
「市場は債務上限に達する可能性を認識している」
「債務上限巡る駆け引きが深刻な経済コストにつながる可能性があり、すでに金利が上昇している」
「下振れリスクがあるが世界経済は6カ月前よりも良い状況、G7諸国の多くでインフレは鈍化している」
「経済的回復力高めるため米国はG7諸国と協力、経済安全保障を強化し信頼できるサプライチェーンの構築へ」

11日16:32 植田日銀総裁
「(金融不安について)足もとは市場と金融システムは落ち着いている」
「今後不安定な動きがないか、色々と意思疎通を密にして確認」

11日20:00 英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
「MPCのメンバー7人は0.25%の利上げを支持、残り2人は据え置きを支持」
「インフレが持続するなら追加引き締めが必要になる」
「英経済はリセッションを回避すると見込む」
「GDP見通し、2023年を-0.5%から+0.25%、2024年を-0.25%から+0.75%、2025年を+0.25%から+0.75%へ大幅に上方修正」
「1年後のインフレ予測は+3.38%(前回は3.01%)」
「2年後のインフレ予測は+1.10%(前回は0.95%)」
「3年後のインフレ予測は+2.00%」

11日20:40 ベイリー英中銀(BOE)総裁
「インフレは依然として高過ぎる」
「予想以上に経済に底堅さが見られる」
「コアインフレは予想よりも高い水準で高止まり」
「金利に関する方向性を示すつもりはない」
「金利についてはエビデンス次第」
「GDPは上方修正されたものの、依然として弱い状況」
「インフレは今年末までに半減する見込み」
「インフレの持続性に関する指標はまちまち」
12日00:46
「利上げを一時停止できる時期に近づいている」

11日21:23 JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)
「規制当局は銀行に対する空売り禁止を検討すべき」

11日22:16 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁
「インフレは低下したが、依然として目標を上回っている」
「賃金の伸びはやや鈍化」
「銀行の混乱は経済減速の原因になる可能性がある」

12日03:25 デギンドス欧州中央銀行(ECB)副総裁
「総合インフレは引き続き緩和するだろう」
「コアインフレはより安定し、持続的に」
「サービスインフレを懸念」
「追加利上げの可能性がある」
「将来の利上げ規模はデータと信用状況に依存」

12日04:31 米エネルギー省のグランホルム長官
「戦略石油備蓄(SPR)補充に向けた石油購入を6月にも始める可能性」

※時間は日本時間


(中村)
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