NY株見通し-5月ミシガン大消費者信頼感指数などの経済指標に注目

 今晩のNY市場は経済指標に注目。昨日はウォルト・ディズニーの大幅安や地銀を巡る経営不安の再燃、米債務上限問題への懸念などが重しとなりダウ平均とS&P500が下落した。一方、4月生産者物価指数(PPI)が予想を下回り米10年債利回りが低下したことでナスダック総合が小幅に上昇と、主要3指数が高安まちまちとなった。週初来では、ダウ平均が1.08%安、S&P500が0.14%安とともに2週続落ペースとなった一方、ナスダック総合が0.76%高と3週続伸ペースとなった。懸念材料となった米債務上限問題は、12日に予定されたバイデン米大統領と共和党トップとの会談が翌週に先送りされた。

 週末の取引となる今晩は、米債務上限問題が引き続き上値の重しとなることが予想される中、寄り後に発表される5月ミシガン大消費者信頼感指数などの経済指標をにらんだ神経質な展開となりそうだ。5月ミシガン大消費者信頼感指数速報値は前月の63.5から63.0に悪化が見込まれている。金融政策の見通しを巡り、併せて発表される5月の1年先・5年先期待インフレ率速報値にも要注目か。

 今晩の米経済指標・イベントは5月ミシガン大消費者信頼感指数速報値、同1年先・5年先期待インフレ率速報値のほか、4月輸入物価など。このほか、デイリー米サンフランシスコ連銀総裁の講演も予定されている。主要な企業の決算発表はなし。
(執筆:5月12日、14:00)
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