NY株見通し-債務上限問題をにらんで神経質な展開か

 今晩のNY市場は神経質な展開か。昨日は5月NY連銀製造業業況指数が予想以上に悪化したことで、景気悪化懸念が強まったものの、ダウ平均が先週5日続落したことや、債務上限問題を巡る警戒感がやや和らいだことで買い戻しが優勢だった。ダウ平均は47ドル高と小幅ながら6日ぶりに反発し、S&P500も0.30%高と3日ぶりに反発した。ナスダック総合は0.66%高と、ダウ平均、S&P500を上回る反発となった。
 今晩の取引では、債務上限問題を巡り、バイデン米大統領と共和党マッカーシー下院議長との会談をにらんだ神経質な展開か。個人消費の動向をめぐっては4月小売売上高やホーム・デポの決算に注目が集まる。またバー米連邦準備理事会(FRB)副議長(銀行監督担当)の議会証言や地区連銀総裁の発言も多数予定されており、地銀の経営不安問題や金融政策の見通しについての発言にも要注目か。

 今晩の米経済指標・イベントは4月小売売上高のほか、4月鉱工業生産、5月NAHB住宅市場指数など。要人発言はバーFRB副議長のほか、メスター米クリーブランド連銀総裁、ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁、ローガン米ダラス連銀総裁、グールズビー米シカゴ連銀総裁など。企業決算は寄り前にホーム・デポ、引け後にキーサイト・テクノロジーズが発表予定。(執筆:5月16日、14:00)
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