東京外国為替市場概況・17時 ドル円、上値が重い

 23日午後の東京外国為替市場でドル円は上値が重い。17時時点では138.36円と15時時点(138.58円)と比べて22銭程度のドル安水準だった。午後に入り上海・香港株の下げ幅が広がったことや、欧州株が軟調に始まったことも重しになり、ドル円はリスク回避の動きで16時半過ぎには138.33円まで下がり日通し安値を付けた。その後、138円半ばに戻す場面もあったが、アジア時間に年初来高値を更新した達成感もあり、新たに上値を探る展開にはならず上値が重い。

 ユーロドルは下げ渋り。17時時点では1.0802ドルと15時時点(1.0807ドル)と比べて0.0005ドル程度のユーロ安水準だった。上海・香港株が軟調な動きを見せると、リスク回避に敏感なオセアニア通貨が下がり始め、ユーロドルも徐々に上値が重くなった。昨日の欧州午前と午後で、ともに割り込むことが出来なかった1.0796ドル前後を下抜けると、ストップロスを巻き込み1.0786ドルまで下値を広げた。もっとも、下押しも限られ1.08ドル台を回復し下げ渋っている。一方、豪ドル/ドルは0.6624ドル、NZドル/ドルは0.6261ドルまで弱含み、戻りも浅く上値が重いまま。
 なお、ドイツの購買担当者景気指数(PMI)はサービス業が市場予想を上振れたが、製造業は予想比を下振れ、2020年5月以来となる42.9まで低下した。しかし、市場の反応は限られた。

 ユーロ円は弱含み。17時時点では149.46円と15時時点(149.77円)と比べて31銭程度のユーロ安水準だった。株安が重しになり、ユーロ円は149.32円まで弱含んだほか、豪ドル円は91.69円、NZドル円は86.67円、ポンド円は171.65円までじり安になった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:138.33円 - 138.87円
ユーロドル:1.0786ドル - 1.0821ドル
ユーロ円:149.32円 - 150.06円


(松井)
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