21日香港株=売り先行か、米株安や米長期金利の上昇を嫌気

 21日の香港市場は米株安の流れを引き継ぎ、売りが先行するか。ハンセン指数は前日まで3営業日続伸し、終値ベースで2023年8月1日以来およそ9カ月半ぶりの高値を更新した後とあって、利益確定売りが引き続き重荷となるだろう。米連邦準備理事会(FRB)高官が利下げ転換に慎重な認識を示したことを受け、米長期金利が上昇したことも嫌気されそうだ。

 一方、中国政府への政策期待は根強い。中国政府が住宅ローンの下限撤廃や地方政府による住宅買い取りなど追加の不動産支援策を発表したほか、習近平国家主席が観光強国の構築加速を指示している。決算や業績見通しを手掛かりとした物色も続くだろう。きょうは同程旅行(00780)や小鵬汽車(09868)などが2024年1-3月期決算を発表する。

 20日のNY市場でダウ平均は反落し、前週末に付けた4万米ドル台を割り込んで終えた。主力株の一部に持ち高調整や利益確定の売りが出た。一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は3営業日ぶりに反発し、15日以来となる過去最高値を更新した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、主力株ではHSBC(00005)、アリババ集団(09988)が香港終値を上回った半面、AIAグループ(01299)、テンセント(00700)が下回って引けた。
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