NY為替見通し=ドル円、156円台で一進一退か

 ドル円は欧州タイムで時間外の米長期金利の上昇を支えに、156.52円まで上値を伸ばし昨日の高値156.55円に迫った。

 本日のNYタイムでは4月30日-5月1日開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公表が予定されているが、大きな手がかりにはなりにくい。先週の米4月消費者物価指数(CPI)などの結果を受けて米利下げ期待が高まったものの、米連邦準備制度理事会(FRB)高官らは相次いで早期利下げに慎重な見方を示しており、利下げをめぐる不透明感は根強い。米利下げに関してより鮮明な手がかりが出るまでドル円は一方向に大きく傾きにくい。依然として日米金利差を背景とした押し目買いが強い一方で、上値では日本当局の円買い介入継続への警戒感が強い。本日NYタイムでのドル円は米長期金利の動向を眺めながら156円台での一進一退が見込まれる。

 本日、日本の10年国債利回りは一時1.000%と約11年ぶりの高水準となった。反応は限られたが、今後インフレ高への思惑が高まる可能性がある。円安が続くなか基調的物価上昇への警戒感が高まり、日銀が6月か7月会合で利上げに踏み切るとの見方が強まる可能性もあるか。

・想定レンジ上限
 ドル円、14日高値156.74円や節目の157.00円が上値めど。

・想定レンジ下限
 ドル円、日足一目均衡表・基準線156.02円や21日安値155.85円が下値めど。

(金)
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