25日香港株=軟調か、米デフォルトや欧米の金融引き締め長期化を警戒

 25日の香港市場は軟調か。米債務上限問題を巡る与野党間の主張の隔たりは大きく、協議に進展がみられなかった。米デフォルトの可能性が意識され、投資家は運用リスクを回避する動きが続きそうだ。英国の4月消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回ったことを受け、欧米の金融引き締めの長期化への懸念も地合いを悪化させるだろう。

 24日に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、委員間で利上げ継続の必要性を巡り見解が分かれていたことが示唆された。今後の経済指標を見極める必要があると強調し、利下げの可能性は低いとしたが、特に目新しい内容はなかった。

 中国経済の先行き不安や、半導体を巡る米中対立の激化への警戒感なども根強い。一方、決算発表や業績見通しを手掛かりとする個別物色が活発に続くだろう。きょうはハンセン指数構成銘柄の美団(03690)やネットイース(09999)などが1-3月期決算を発表する。

 24日のNY市場でダウ平均は4営業日続落し、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数も続落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、HSBC(00005)やAIAグループ(01299)、中国建設銀行(00939)、テンセント(00700)、アリババ集団(09988)などが香港終値を下回って引けた。


(小針)
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