22日香港株=方向感乏しいか、米利上げ打ち止め期待と米国債デフォルト懸念が交錯

 週明け22日の香港市場は方向感に乏しい相場か。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が19日、「政策金利は想定されていたほど上昇する必要がないかもしれない」と述べたことで米利上げ打ち止め期待が高まる半面、前週末の米株安や中国景気の不透明感が引き続き懸念されそうだ。強弱材料が入り混じるなか、投資家は持ち高を一方向に傾けづらいだろう。

 業績を手掛かりとする個別物色が引き続き活発と予想される。きょうはハンセンテック指数構成銘柄の快手科技(01024)が2023年1-3月期決算を発表する。また、きょうの寄り付き前に中国の5月の最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)が発表される。

 19日のNY株式相場は、主要3指数がそろって3日ぶりに反落した。早期の合意が期待された米国債務上限を巡る与野党協議が中断し、米国のデフォルト懸念が再び高まった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。国際金融銘柄のHSBC(00005)とAIAグループ(01299)が香港終値を上回った半面、中国ネット通販大手のアリババ集団(09988)、香港公益株のホンコン・チャイナガス(00003)が下回って引けた。

(小針)
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