19日香港株=反落か、米FRBの金融引き締め長期化を警戒

 19日の香港市場は反落か。米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締め長期化を警戒する売りが重荷となりそうだ。FRB高官のローガン米ダラス連銀総裁が18日、利上げ停止について否定的な見解を示し、同日にブラード米セントルイス連銀総裁も利上げ継続を支持すると発言した。

 中国ネット通販大手のアリババ集団(09988)が18日大引け後に発表した2023年1-3月期決算は、売上高が前年同期比2.0%増の2082億元と市場予想から下振れした。同日のNY市場でアリババ集団の株価は5.41%下落。きょうの香港市場でも売られれば相場下押しの要因となる。

 もっとも、前日の米株高を受けた買いが下値を支える展開がありそうだ。18日の米株式相場は主要3指数がそろって2日続伸。米国の債務上限問題を巡り、米共和党のマッカーシー下院議長が与野党協議の合意について楽観的な見方を示したことでデフォルト懸念が後退した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は大型ネット株のアリババ集団(09988)とテンセント(00700)、JDドットコム(09618)が香港終値を下回った半面、英金融大手のHSBC(00005)が上回って終えた。
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